落ち着いたピンクからレッドの宝石、ロードナイト。
バラの花びらのような発色であることから、その名前が付けられた宝石です。
市場に出回る多くのロードナイトは不透明なものが多く、パワーストーンやビーズなどとして扱われますが、稀に透明度の高いものが採掘されることがあり、こちらは稀少石として扱われています。
今回は、そんなロードナイトの特徴や名前の由来などを交え、宝石質である「インペリアル・レッド・ロードナイト」についてもお話ししたいと思います!
ロードナイトの特徴
多くのロードナイトは、不透明でピンクからレッドの地色に樹木や葉の葉脈のような黒い模様が入っています。
この黒い模様の正体はマンガンです。
マンガン鉱物なので、長時間日光にさらすと黒っぽく変色してしまいます。
また、モース硬度は5.5から6.5あるのですが、非常に割れやすい宝石ですので取り扱いには注意しましょう。
産地
オーストラリア、フィンランド、日本、カナダ、マダガスカル、メキシコ、ロシア、南アフリカ、スウェーデン、タンザニアなど。
色
ピンク、赤紫色 など
ロードナイトの意味、由来

薔薇の花びらを連想させる色合いの美しさからギリシャ語で薔薇を意味する「ロードン(Rhodon)」に由来し名付けられました。
和名は「バラ輝石」と言います。
発見当初はガラス光沢を持つ鉱石のグループである輝石グループの鉱物と考えられていたために「バラ輝石」と名付けられましたが、のちにマンガン鉱物であると判明し、輝石グループからは除外されました。
現在ロードナイトは「準輝石」に当たりますが、和名は変更されずにそのまま残りました。
インペリアル・レッド・ロードナイトとは
殆どのロードナイトは不透明ですが、ごく稀に透明度の高い宝石質のロードナイトが産出されます。
それが「インペリアル・レッド・ロードナイト」です。
インペリアル・レッド・ロードナイトは艶やかで鮮やかな色合いでありながら光も通すので、かつて輝石グループに間違えられたという話も納得できる気がします。

インペリアル・レッド・ロードナイトは画像のように細いペアシェイプかカボションカットに研磨されることが多いといわれています。
高品質なものだと、ネオンレッドほどに鮮やかな発色が楽しめます。
最後に

ピンクからレッドの、まさにバラを思わせる色合いが美しいロードナイト。
愛らしい色合いからパワーストーンとしても人気の高い宝石です。
美しい魅力がありながらも流通量が多く手にしやすい宝石なので、カジュアルなシルバーアクセサリーなどにもぴったり。
デイリーにも身につけられますので、毎日楽しめるジュエリーとしておすすめな宝石です♪
カラッツ編集部 監修






