「宝石の女王」の異名をもつルビー。
情熱の赤いルビーは女性の憧れですね。
鮮やかで華やかなルビーは、ダイヤモンド、サファイア、エメラルドと並んで四大宝石と呼ばれる人気のある石です。
赤い宝石の代名詞、ルビーの魅力について、掘り下げて調べてみました!
ルビーの産地と歴史

美しく高い品質のルビー。
主な原産地は、ミャンマー、スリランカ、タイ、ベトナム、カンボジア、マダガスカル、タンザニア、モザンビークなどです。
これらの地域は現在でこそ遠く離れた地域に見えますが、太古の昔、地球の大陸が1つだった頃はそれぞれ近接していたと言われています。
ルビーの歴史は古く、古代の青銅器時代(石器時代の次の区分)にさかのぼり、古代ギリシャ、ローマ、インドにルビーが存在したという記録があります。
中世には、各地でルビーには病気を治す力があると信じられていて、ルビーの粉を薬にしていました。
多くの伝説を持つルビー。
中世のビルマでは戦士たちが敵に打ち勝つためにルビーを持ち、ヨーロッパの王室や上流階級では、最も貴重な石として求められました。
最高級のルビー、ピジョンブラッド
ミャンマーでは「ピジョンブラッド」(鳩の血)と呼ばれる最高級のルビーが産出されます。
その色は、目の覚めるような鮮やかで妖艶な赤色で、鮮やかさの中にわずかにかげりがあり、理想的なルビーの色だと言われています。
ミャンマーの中でも、モゴック鉱山で採れるルビーは最高品質。
しかし、産出量はとても少なく貴重で、驚くほど高値で取引されています。
なおルビーは産地鑑別が可能な宝石です。
コランダムについて

コランダムと呼ばれる鉱物のグループがあり、それは酸化アルミニウムの結晶からなる鉱物を指します。
コランダムの赤色のものがルビー、それ以外の色のものがサファイアです。
ルビーとサファイアの違いは、コランダムに含まれる不純物の違いです。
クロムが1%ほど混ざるとルビー、鉄やチタンが混ざると青色になりサファイアとなります。
ルビーの色の濃さは、クロムの割合によるものです。
クロムの割合が多いと赤黒く、少ないとピンク色になります。
ルビーの特徴

前述したように、コランダムの中で赤い石をルビーと呼びますが、色は透明のものから不透明のものまであります。
クロム含有率が1%以内という絶妙なバランスが、自然界の非常に稀な状況下でしか起こらない現象なので、当然ルビーは希少価値の高い宝石だと言えるのです。
ルビーは、ダイヤモンドに次ぐ高い硬度を持ちます。
3カラットを超える大きな石の産出が極めて少ないことから、かつては全ての宝石の中で一番貴重な石とされていたこともあります。
太陽光による退色の恐れがあるので、長時間直射日光に当てない方がいいでしょう。
石言葉と言い伝え
7月の誕生石であるルビーの石言葉は、「情熱」「仁愛」「勇気」「純愛」「人徳」「富」「成功」。
語源はラテン語で「赤」を意味するルベウス(rubeus)です。
和名では「紅玉(こうぎょく)」と呼ばれています。
古くから「勝利を呼ぶ石」「カリスマ性を高める石」として権力者が持つ石で、危険や災難から持ち主を守り、勝利へと導いてきたそうです。
実際、歴史的にずっと貴重な石であり続けたので、その時々の権力者の元にルビーは集まっていました。
恐らくそこから「みなぎる力強さ」というイメージが培われたのでしょう。
まとめ

ルビーの魅力についてお伝えしました。
人々のルビーに対する憧れは、今も昔も変わりません。
愛と情熱、富と成功、いろいろなプラスのイメージを持ち合わせているのでプレゼントにも理想的です。
情熱の赤いルビー。プレゼントされたらとても喜ばれるでしょう。
もちろんご自分用に選ばれても素敵だと思いますよ★
カラッツ編集部 監修






