ジルコンと聞くと皆さんはどんな印象を思い浮かべるでしょうか?
多いのは人造石・・・?ダイヤモンドの代わりに使われる石?あたりでしょうか。
この記事を読んで、是非ともその印象を払拭してください!
キュービックジルコニアをジルコニアと略して呼ぶことから同一扱いされ、人造石と勘違いされることも多い宝石ですが、ジルコンはれっきとした天然石。
クリアカラーのジルコンがダイヤモンドの代替石として注目された過去もありますが、代替石にしておくにはもったいない!
それくらい、とっても魅力的な宝石なのです。
今回はそんなジルコンの特徴とともに、さまざまな魅力について迫りたいと思います!
ジルコンの特徴
地球最古の宝石と言われるジルコンは、古くから宝飾品に使われていた歴史のある宝石です。
名前の由来は諸説ありますが、一つにアラビア語で朱色の意味を持つ「ジャグーン(Jargon)」から由来してジルコンと名付けられたというものがあります。
和名は風信子石(ひやしんすせき)です。
前述したとおり、カラーレスのジルコンはキュービックジルコニアが広く普及するまでは、ダイヤモンドの代替石として使われていました。
ラウンドブリリアントカットにした時、ダイヤモンドに迫る高い屈折率と分散光が楽しめることが代替石に選ばれた理由だったとか。
モース硬度は6から7.5。
褐色系のジルコンを加熱処理すると美しいブルーを発色します。
ブルートパーズにもよく似た、グリーンがかった青色をした「エナメルブルー」と呼ばれるような色が特に人気が高く、市場に出回るジルコンのうち約80%がブルージルコンだといわれています。
色
レッド、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルー、パープル、クリア、ブラウンなど。
産地
ミャンマー、スリランカ、タンザニア、カンボジア、タイ、オーストラリアなど。最大の産地はオーストラリアです。
多彩な魅力を魅せるジルコン
ジルコンはブルーを筆頭に多彩な魅力を魅せてくれます。
カラーレスはもちろん、イエローやブラウン、レッドなど様々な色が存在します。
透明度が高くファイアが強いので、どのカラーもギラギラとした光を放ちます。
色の種類別にいくつかご紹介しますね♪
一番人気!ブルージルコン
加熱処理を行うことで、鮮やかなブルーを生み出すブルージルコン。
ジルコンの中で一番人気の色でもあります。
黄金カラーがリッチな印象 イエロージルコン
透明度の高いつやつやとした照りと、強い輝きが加わると、イエローというよりゴールド。
イエロージルコンはまさにリッチな輝きが楽しめる宝石です。
太陽の光のような輝きはみているだけで元気になれそうですね!
また、少しグリーンがかって見えるイエロージルコンは、まさに和名の通りヒヤシンス色。
画像のような温かみのある色合いは、和服にもしっくり似合いそうですね。
シックな色合いながらも強い輝きと照りが魅力のブラウンジルコン
ブラウンカラーのジルコンは、一見地味な印象を受けますが、ジルコン特有のギラギラとした光と照りがシックな色と相まって、強い存在感を放ってくれます。
しっかり色味があるものでも高い屈折率があるので、稜線を二重に見せてダブリングします。
画像のブラウンジルコンの画像がぶれて見えるのは、このダブリングによるものです。
最後に

地球最古の宝石であるジルコン。
人気の高いダイヤモンドの代替石となったり、名前の響きが似ていることからキュービックジルコニアと勘違いされたり・・・なんだか不遇な扱いを受けてきた印象もありますが、天然石の魅力を沢山もった美しい宝石です。
さまざまな色が存在することもジルコンの魅力の一つ。どの色もてりてりで虹色の強い輝きを放つのでついつい見入ってしまいます。
こちらの記事を読んで、ジルコンのイメージが変わった!と言ってもらえたら本望です♪
※ジルコンについてはこちらの記事も参考に。
カラッツ編集部 監修






